英語のテスト OET編ー2.リスニングとリーディング
英語のテスト OET編ー1.OETってなんぞや?の続きです。
久しぶりの英語の話題です。
前回「OETに関しての情報が少ない」と書いたのですが・・・、相変わらず情報は少ないです。
情報源は限られています。・・・案外それが全てだったりするんですが・・・ね。
今回と次回の2回に分けてOETのテストがどのようなカンジなのか書いていこうと思います。
今回はリスニングとリーディングです。
前回の復習。
OETとはOccupational English Testの略で、医療者の英語の能力とコミュニケーションスキルを測るテストです。
トピックは全て医療にまつわる内容です。ただ、ご存知のとおり医療の分野と言っても幅広いので、医療者でも得意・不得意分野があるかもしれませんね。
リスニング
さて、本題です。
リスニングのテスト時間は約50分です。
意外と長いですねぇ。しかもこの間結構書きっぱなしだったりします。
リスニングは2つのパートに分かれています。
パートAは医療者と患者の対話です。医療者は前回挙げた12職です。
パートBは一般的な医療・健康にまつわる講義形式です。
少し詳しく見ていきましょう。
パートA
医療者と患者の対話で、基本的にノートテーキング(note taking)です。なので、文章ではなく、質問に対して箇条書きで回答していきます。
むしろ、時間がなさ過ぎて文章なんて書けません。
ここでは、現在の症状、過去の症状、既往歴とその詳細、家族歴とその詳細、症状に対しての検査、薬の飲み方や治療のアドバイスなど質問に対して回答していきます。
比較的「医師+患者」の組み合わせが多いような印象が勝手にしていますが、「看護師+患者」ということもありえます。
ちなみに、私の人生初OETリスニングパートAは「獣医+犬の飼い主」でした。テスト中に「い、犬?はぁぁ??ナンなんだ???」と軽くパニックになった記憶があります。
よくよく考えると内容なんて似たようなものなのに、あの当時(2011年)はテスト慣れしていなかったのです。
パートB
医療・健康についての講義です。ここでは講義そのものを理解する、というよりは質問形態に対して回答をしていく、というのが正しいですね。
ところでこのOETのリスニング、IELTSやTOEICと違い、質問ごとにポーズが入るのが特徴です。 どの質問に対して答えていくのかとても明瞭です。そのポーズの間に回答と次の質問に目を通します。 しかし、リスニングのレコード自体が1回しか流れないのは他のテストと共通です。
リーディング
リーディングの所要時間は60分です。
こちらもリスニング同様2つのパートに分かれています。
パートAは15分。問題用紙も解答用紙も時間が来たら回収されてしまいます。
パートBは45分。600~800語の文章が2つ。そして、それぞれの文章に問題が8~10問ずつあります。
パートAの内容はスキム・スキャンです。問題用紙に一つのトピックについて(例:皮膚がん)文章、研究結果、グラフ、表など3~4つ記載されています。
そして、解答用紙はその要約が記されています。要約文章に25~35箇所空欄があり、その空欄に当てはまる単語、言葉の集まり(2~3語)、または数字を問題用紙から探していくのです。
15分の間にこのタスクをこなすのはとてもストレスです。
練習をして慣れる必要がありますが、このテストの”癖”にもしっかり対応していかないといけないのがこのパートAについての難しさです。
そして、パートBは45分で約20問の問題を答えていくことになるのですが、全て4択(MCQ:Multiple choice question)です。一見簡単そうなのですが、パートAとの兼ね合いもあり、こちらでミスを少なくしておかないと目標レベルのスコアを達成できないです。そういった意味では正しく回答できるように練習が必要です。
対策についてはまたの機会にします。
そして、ライティングとスピーキングは次回のOET編の話題にします。