今の私にできることーバセドウ病をとおして今思うこと。
「私のバセドウ病闘病記」が全然更新できていないのですが、今の心境を少し書いておこうと思います。
バセドウ病の診断をされた前後で私の生活が物凄く大きく変化したわけではない、というのが私の正直な感想です。
もちろん、診断されて内服薬が処方されて私が経験していた症状が少しずつなくなりました。
今は快調(?)に仕事も出来ているし、今後のことに関してやることはたくさんある状態です。ただ、腰が重いので、もうすぐ焦り始める頃だと思います。
ところで、私の仕事は看護師です。
担当する患者さんに痛い処置をすることもあります。血糖値のチェック、採血、静脈留置針を入れる、といった処置のことです。
今でこそ少なくとも3ヶ月に1回は自分の検査で採血に行くので私も検査技師さんに腕を刺されているのですが、その前は採血をするのは1年に1回の職場での定期健診、働いていないときは数年針を刺されることなく過ごしてきました。
なので、私がしていたことは、献血をすることでした。
献血の重要さは医療者なら多くの人が知っていること。でも、実際に献血に行ったことがある人はどのくらい居るのでしょうか?
私はいわゆる「血が薄い」状態(正式にはヘモグロビン値が低いといいます)なので、献血に行ってもよく「お断り」されていました。でも、なぜか献血への憧れがあり、サプリメントを飲んでヘモグロビン値を上げて献血に行っていました。
ところが今、まだ内服をしていることもあり、またも「お断り」状態です。
ちょっと変な感想なのですが、献血をすると「スッ」として気持ちがいいんですよね。
なのでできれば行きたいのですが・・・内服をやめてから1年以上経たないと献血はできないようです。
そんなわけで、未だ行けない状態が続きます。
そして、今の私にできること。
髪を寄付することです。
このことを友人・知人に話すと「え??」とよく疑問をもたれます。
もちろん、美容師さんの卵さんたちが練習するためのかつらになったりもするんですけど、私が今までに寄付したのは女性のがん患者さんのグループと小児のがんの患者さんグループの2箇所です。
きっかけはニュージーランドで生活していた時に見ていたテレビのコマーシャルでそのキャンペーンをしていたことです。そんなふうにして髪の毛を集めている団体があるとは知らなかったので興味を持ちました。そして、長かった髪をざっくり切ることにしてまず1箇所目の女性のがん患者さん(乳がんの人が主だったと思います)へのかつら提供のグループに髪を寄付しました。
そして2回目は今年。日本で小児のがん患者さんへ協力をしている団体のウェブサイトを見つけ、そのうちその団体に協力している美容室に行って髪を切りました。
このくらいまで髪の毛を伸ばし・・・
こんな風に髪の毛をまとめられ、
ざっくり切られて、
こんな風になって送られるのです。
そして私はこんな髪形になったのです。
髪の毛が乾く時間が格段に早くなったことと、やっぱり頭が軽くて楽になった記憶があります。
髪を切った翌日に職場に行くといろんな人のリアクションが面白くて笑っていました。
リハビリ室の理学療法士さんたちには「新しい看護師が入っている」と言われていたようです。
・・・ざんねん!私でした♪
そして、髪を切ると「若返ったね」と言われたので、思わぬ副産物でした。
そんなわけで、今もまた髪を伸ばしているのです。
気になった方はNPO法人「 Japan Hair Donation & Charity」やいろんなものを寄付できるサイトをまとめているこのサイトなどを訪れてみてください。